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【GSX-RR】シナるフレームが出来るまで。

2005年からテストライダーに
当初はレースライダーより速いタイムを出す事が目標だったような💦
もちろん速いタイムで走ることによって
限界が上がる→性能が上がると信じてましたから。


転機は2009年だった
MotoGPがBSのワンメイクになる過程で
ベースとなるフロントタイヤ構造が3種類あった

【1】エッジグリップ良い、旋回性◎
【2】1と3の中間
【3】ブレーキングがとても良い、エッジグリップNG

1番を好むスズキに対しDucatiがタイヤ開発の中心におり
ベースになるタイヤは一番合わない
3番がワンメイクのベース構造になるとウワサ

予想通りに3番が採用、そして苦戦が続いた
どうすれば良いかわからなかった・・・

ロリスの時が一番ダメなシーズン。申し訳ない!

2009年バレンシアGP後のテストだったと思う
当時鉄フレームだったDucatiに乗るセテの後ろに付いたとき
左の6コーナーに入った途端、前後タイヤの位置がセンターからズレた・・
次の瞬間グググッっとインに向かっていった

マシンを傾けないでも曲がっていく・・??
バンク角=旋回が得意だったSuzukiには理解不能

あの旋回が脳裏から離れない

その冬Ducati1098に一般道で乗る機会を得た
走り出してスグに分かった
あの時の前後タイヤ位置関係が。

いろいろと考え情報を集めた結果
フレーム剛性を落とす事に1つの答えを見つける。

剛性=安全

スズキの社則は『安全第一』 
それはレースでも適用される

半年掛けて開発陣を口説いた
解析には長い時間を要したが
剛性ダウンOKとの回答

早速テストでフレームの一部分にメス!!

直径2㎝程のアルミ材を切る・・ドキドキ(笑)
アルミの粉が飛び散る
棒状のモノをメカニックが嬉しそうに取り除く
これだけの大物が無くなったんだから
さぞかしフレームはグラグラになって乗れないのかな?
なんて想像だけでワクワク・・・

翌日走り出してみると・・・グラグラしない。何も起きない。。

お尻の下にソワソワ感があるだけで3周も乗ってしまえば
慣れてしまう程度
しかしフレームに「動き」が出始めているのは確実

フレーム肉抜き化がレース毎に加速するが、壁に当たる。
もう落とす肉がない!

「ここをもっとシナラせて」
新しいフレームを設計する際、部分的にオーダー


試行錯誤を繰り返し完成したのが2011年型GSV-R
残念ながら1台のみでこの年を最後に参戦休止
そのノウハウをベースに落ち着いて開発できたのがGSX-RR


それまでとは比較出来ない程にシナるフレーム
前出の鉄ですと少ない荷重でネジれますが
ストロークが少ないのです
そこをアルミで設計していくと(ワタシはできませんが・・)
モノ凄いフレームのネジレストロークを得られました

もちろん改善すべきところも残っていたが
開発、チーム、ライダーが上手にアップデートして
「軌跡のバランスのフレーム」に至るわけです。




ライダーが思うようなバイクの方向に進んでいくのはとても稀で
メーカーによっては乗ってタイムを出すだけの場合も。
設計した開発陣、デザイナーの思いもありますし
私たちライダーが全て正しい判断も出来ませんし。

データ解析の精度が上がってきた昨今
机上である程度の予測も出来るようになってきましたが
感じるのは人間です。各部品からライダーに伝わるか?
そんな事に注視してずっと評価をしてきたように思います。







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