株式会社Sサプライは2018年、鈴鹿8耐へ『MotoMapSUPPLY 』としてSSTクラスへ挑戦します!

2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦 ”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会 #03 MotoMapSUPPLY FutureAccess レースレポート

第40回大会のレースウイークが27日午後からスタートした。天気予報ではレースウイーク中、連日晴れ予報が出されていたが、木曜日は朝まで雨が降ってしまい、どんよりとした空の下でスケジュールが始まることとなった。気温も27度で路面温度も上がらない。初日1本目のフリー走行は午後1時50分から1時間行われ、続いて16時10分からも1時間走行があった。

予選日となる翌金曜は曇り空。朝のフリープラクティス開始がディレイし、さらには小雨がパラつきだしてしまい、難しいコンディション下で1時間45分間のセッションが行われた。セッションがスタートしても雨が止むのをほとんどのライダーが待つことになり、コース上にマシンはほとんど出ない。しかし小雨が止んでくると続々とマシンがコースイン。途中、少し降り方が強くなったりしたが、最後はドライとなった。
そうして午前11時半から20分ずつの計時予選がスタート。気温はまだ28度で路面温度も34度と上がらない。午後になってやっと気温33度、路面温度47度と8耐らしい暑さに近付いていった。


しかも最初の計時予選から毎回転倒者が出て赤旗が出され、結果的に4セッション連続して赤旗中断となり、連続走行が続けられない難しい予選となった。今年の耐久シリーズは、予選を走ったライダーの平均タイムで順位が付けられることから、決勝を見据えて高いアベレージが刻むことが予選、レースともに重要となる。さらに予選・決勝を通じて使用できるタイヤがEWCクラスは20本という制限があり、決勝を7回ピット、8スティントで行くならば、すべて新品で走ろうとすると、予選では4本しか新品が使えない。そんな制限もあり、1回目の予選でタイムを出すライダーが多かった。
予選は登録順にBlue、Yellow、Redの順に20分間を午前、午後各一回となり、まずはBlueのJosh Watersから、2分8秒972と昨年を上回るタイムを刻む。続いてYellow 青木宣篤だが思うようにペースが上がらず2分10秒462。Red 今野由寛も2分10秒432と振るわず、午後からもタイム更新はならず。三年連続のトップテントライアルを逃し#03 MotoMapSUPPLY FutureAccessは16番手から8時間後のゴールを目指すこととなった。
金曜日はナイトセッションを1時間半、土曜はトップテントライアルの前を決勝のセットアップにチーム一丸となって臨む。土曜日の走行は45分間と短かったがここまででチームとしてギリギリまでデータを集めセットを集約していく。
そして、日曜。決勝の朝フリーでそのセットを確認。チーム、ライダー三名ともにある一定の満足のいくセットを確立することが出来た。16位という昨年から大きく落とした予選だったがここから巻き返しが始まる。

その後雨は止み、路面はドライに。午前11時時点で気温28度、路面温度29度と、今一つ温度が上がらない。空はどんよりとした曇り。そうしたコンディションの下でレースはスタート。

スタートライダーのJosh Watersはオープニングラップを12位とジャンプアップにL2、9位と予選で見せた以上の走りで駆け抜ける、L3、順位は変わらないが9秒7、L4は9秒4、L5は9秒5と先頭と同等のタイムで追いかける。L10にはポジションを8位まで上げる。そのあたりから西コースで小雨が降り出してしまい、ペースが全体的に落ちていく。東コースはドライだが、西コースが雨という難しいコンディションを走り抜きL23 一時は7番手まで浮上しましたがP8にて今野由寛へとマシンを手渡す。

ちょうどスタートから1時間経過した12時半にシケインでクラッシュが発生し、その対応のためにセーフティカーが入り、レースは中立状態に。ルーティーンでピットインしていた上位チームがピットロードで止められたためここでポジションは6位まで上がる。その後セーフティカーは10分間入り、12時40分にリスタートとなった。今野由寛はセーフティーカー明けの混戦もしっかりと走り切りL47で8番手で青木宣篤へ。

ここからは気温も上がり辛くなる時間帯、だが青木宣篤は落ち着いた走りで12秒前半のタイムをコンスタントに刻む。しかし、予定していたよりも一周はやくピットイン。24周走れる予定が燃料のエマージェンシーランプが点灯しピットイン。マシンに、何かが起こっているのか?給油用のミルクタンクの残ガスから給油量を確認したがやはりギリギリの状態だった。ベテランの冷静なライディングでガス欠は免れたが、燃費が数パーセント悪くなっているという事実がチームを襲った。
残り時間はまだ5時間を残していた。

14時11分、L69で再びJosh Watersへとマシンが渡ると最もキツイ時間帯にもかかわらず2分9秒台を連発。トップの#21に遜色のないペースで鈴鹿サーキットを駆け抜けるJosh Waters。その走りは間違いなく観客、チームを歓喜させライバルチーム達を脅かした。しかし、やはりここでもルーティーンの24周を走り切る一周前、L93でピットインチームはここまで8回ピットを予定していたが、いよいよ燃料が足らないという事実の前に作戦を大幅に変更することを決める。
次の今野へはアクセルワークを見直して燃費走行を意識して走ってもらうが順位も落とせない、ここからしばらく苦しい状態が続く。


その難しい状況でもしっかりと自分の役割を果たす今野由寛、タイムが上がることはなかったがポジションキープ、燃費、そして自分のスティントを走り切りつなげるという作業へと集中する。この時点で6台同一周回のマシンで8位から13位を争うこととなる。


レースは後半戦、青木宣篤二回目の走行の際にチームは決断を迫られる。このままのルーティーンでは確実に時間が足らない。
チェッカーを受けるまで10分足らないという事実は覆らない。セーフティーカーや雨などの不確定要素を当てにして作戦は立てることが出来ない。ここで監督は9回ピットの決断をする。しかし、ギリギリまでは走行時間はルーティーンに近い状態で行いライダーは戦況を見守りながら最後の最後まで調整することとなった。

今野由寛の三回目の走行、この後はルーティーンでは青木宣篤に代わるところだが残り時間は1時間10分、悪くなった燃費のマシンでは到底一回では回す事が出来ない。ここでチームは50分と20分の二回に分けここまでチーム最速ラップで駆け抜けたJoshWatersをもう一度起用、後続から近づく♯94を引き離しを託した。

期待を背負い走り抜けたオーストラリアライダーは最後の最後まで全力全速で走り抜け後続を突き放す、そしてチームの精神的支柱、青木宣篤へとマシンを手渡す。

この時点で19時10分、闇に包まれた鈴鹿サーキットへ飛び込んだ青木宣篤は目が慣れていない中、2周で対応しチェッカーを受ける。
211周を走り切り三年連続のトップ10、9位でフィニッシュした。

Josh Waters
「今朝のウォームアップ走行でセットアップに大きな変更を加えたら、それがすごく良い方向に進み、決勝でも気持ち良く走ることができました。最高のチームメイト、チームスタッフに支えられて、いつも日本でのレースは最高です。楽しい8耐になりました。」


青木 宣篤
「7月の最初のテストではまったく出口が見えないような状態で、そこから限られた時間の中でマシンを仕上げてきたのですが、今朝のウォームアップ走行で「これだ!」というセットアップが見つかり、結果的にレースではとても気持ちよく走ることができました。最後まで誰一人諦めず、それぞれのできる作業を進めたおかげだと思います。奇跡です。スタッフのみんなに感謝です。」

今野 由寛
「7月のテスト、レースウイークという短い時間の中でマシンを仕上げなければならず、去年自分たちがテストしていたものが今年の全日本前半戦の中で少し別の方向性に進んでいたこともあり、そのアジャストにとても苦労してしまいました。ウイークを通じて徐々に見えてきてはいたのですが、今朝のウォームアップ走行でうまくまとまり、それがレースで自分たちの走りを支えてくれました。奇跡と言ってもいいと思います。チームスタッフも完璧な仕事をしてくれて、本当に感謝しています。そしてなんと言ってもジョシュが素晴らしい走りをしてくれて、チームを引っ張ってくれました。感謝の一言です。」

2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦
”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会
#03 MotoMapSUPPLY FutureAccess
RIDER:JoshuaWaters 青木宣篤 今野由寛
予選 16位 決勝9位 

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